碑文　：正面　「竹本塚」
左側面「建立明治九年丙子三月」
手水鉢：「奉納　当村願主　大川治作」
祠堂　：昭和五十八年建築。西村二十軒の寄付者名が記録されている。

建築当時この「竹本塚」付近の県道で交通事故が多発した。地元の人たちは何かの祟りを恐れ、祠堂を作って「竹本塚」を供養した。
現況　：西村地区の人たちがお守りしている。毎年八月の盂蘭盆には地区の人たちが西國三十三番のお念仏を上げて供養している。

伝説①：高天神の戦いに敗れた落ち武者が、この地で倒れた。これを地元の人たちが不憫に思い、碑を立てて供養したことが始まりという。
伝説②：昔この谷坪地区には竹林一党が住んでいたが、やがて西から曽根一党が入って来て、竹林一党は北へ追われた。竹林一党の子孫が、この地は「元竹林一党の地」であったことを伝える為に碑を建てた。
西村地区には竹林姓の墓石が今も残っている。