今川義忠の跡を継いだ今川氏親は父親が果たせなかった遠州を平定し、永正14年 (1517)、塩買坂に菩提寺(昌桂寺、のちの正林寺)を建立し、大樹宗光師を住職として招きました。

 

今川義忠公廟と五輪塔や十八人の家臣を祀る「今川忠臣之墓」があり、正林寺に所蔵されている寿桂尼画像、今川義忠木像は市指定文化財です。

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【開山大樹宗光師】　大樹宗光禅師は遠江初倉庄舟木に生まれ、石雲院崇芝 (そうし) 禅師の紹介で林叟院賢仲禅師(※)の弟子になる。明応5年 (1496) 、高天神城主の福島(くしま)佐渡守が遠州横須賀に龍眠寺を開創し、大樹宗光禅師の初開道場として建立。永正14年 (1517)、今川氏親が塩買坂に国源山昌桂寺を建立し、大樹宗光禅師が住職として招かれた。 (※)遠江石雲院の七哲の一人である賢仲は石雲院崇芝の弟子で、駿河小川に林叟院 (りんそういん) を開いた。(※)龍眠寺は天和2年（1682年）以降、遠州横須賀藩主 西尾家の菩提寺となった。

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【二十八世全機良昭師】田中良昭。昭和8年、東京で生まれる。仏教学者（中国禅宗史・敦煌文献、文学博士）、曹洞宗総合研究センター所長、駒澤大学総長・名誉教授。正林寺五百年史の編纂を発願する。

 

【二十九世瑞機道照師】昭和30年、横浜市で生まれる。平成27年に二十九世に就任する。民生委員や教区長など、地域の福祉や宗門活動にも従事する。

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