先日の休みに静岡市歴史博物館に行ってきました。2階にある今川氏に関する基本展示の中で、菊川市の歴史に関連する内容がありましたのでご紹介します。足利氏一門の今川氏は今川範国が駿河守護職に就任し、今川氏が230年間駿河を治め続けました。静岡市と今川氏は深い歴史がありますね👏
室町時代中期の1467年(応仁元年)に応仁の乱がはじまると、東軍に属した今川義忠は西軍の斯波氏の命に従った横地氏と勝間田氏を滅ぼして遠江侵攻をすすめました。しかし、横地氏の残党によって塩買坂で討たれました。子の今川氏親が国源山正林寺を建立し、今川義忠の菩提を弔いました。境内西に義忠の墓、山門付近に家臣の墓があります。正林寺にある今川義忠像や寿桂尼の掛軸は菊川市指定文化財ですが、静岡市歴史博物館には複製品が展示してありました。
また、今川義元の子、今川氏真は地頭朝比奈孫十郎に命じて旧小笠町棚草の水田地帯に用水路を開設しました。今川用水 (棚草用水) は、棚草の田畑を潤し、村人の感謝の的となっていたようです。雲林寺跡には小さな祠があり、今川氏真を祀っています。静岡市歴史博物館には今川用水に関する解説文もありました。今川氏真は大河ドラマ「おんな城主 直虎」や「どうする家康」などにも登場し活躍しましたが、このような一面を知ることで興味が湧きます。
今年の春休みは、静岡市歴史博物館の他、正林寺や棚草など菊川市内にある今川ゆかりの地にも行ってみてください😊🌸
(参考:戦国大名 駿河今川氏の研究 長倉智恵雄、他)
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